私の好きな音楽を気まぐれに選んでみます。音楽だけでなく、「音」も気まぐれに。
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ドヴォルザークのスラブ舞曲
かつて親の家では夏になると「サロンコンサート」と称して、庭で小さなコンサートを月1回開いていました。 まわりを丘に囲まれていたので音響もそれなりによく、夏でも陽が沈むと涼しくなりました。 庭にぎゅうぎゅうに並べた折りたたみ椅子60席ほどがいっぱいになるほど、いつもたくさんのお客さんが来てくださいました。 夕べに開かれるそのコンサートのトレードマークは蝉時雨と蚊取り線香の香りでした。

ドヴォルザークは大好きです。少しメランコリックだけど、チャイコフスキーほどにはメランコリックでないし (実は、チャイコフスキーも好きですが)。  その中でも特に好きなスラブ舞曲を、この庭のコンサートで連弾しました。 音大ピアノ科の研究科に進んだ優秀な同門の門下生、のぶちゃんの足をひっぱりながら演奏したスラブ舞曲は、蝉時雨とともに私の宝物です。

準備期間中、私は先生にしぼりにしぼられました。 あんなにレッスンで先生からしぼられたのは最初で最後です。 「これまでの人生でこんなにピアノを弾いたことがない」と思うほど練習しました。 本番では第9番から始めて、第3番、有名な10番、そして最後に第8番と、4曲演奏しました。 第10番はちょっぴりもの悲しく、とても美しい曲です。

プリモ(第1ピアノ、上のパート)が私。 いま聴くと、私の演奏は細やかさに欠けるところがあって、直したいところがいっぱいあるけれど、おそれ多くも、蝉が鳴く頃に蝉に乗じて、このページに載せようと前から企んでいました。 大変お粗末さまではありますが、少しだけ録音したテープの保存状態がよくなかったせいにもしておこう。

セコンド(第2ピアノ、下のパート)の、のぶちゃん、どうもありがとう。 (2003年8月1記)

※1. 第3番を追加しました。ソウセツカーというボヘミアのワルツです。 (2003年8月16記)
※2. 第8番を追加しました。テンポの速い曲で、当日の最後に弾きました。(2003年9月1記)
※3.
当日1曲めの第9番とアンコール曲を追加しました。 第9番は録音係(私の父です)のミスで、頭のほぼ1/3が切れています。これもいい思い出です。 (2003年9月16記)

・ スラブ舞曲第9番 (約1分半)
・ スラブ舞曲第3番 (約5分)
・ スラブ舞曲第10番 (約5分)
・ スラブ舞曲第8番 (約3分半)
・ アンコール曲 (約3分)
・ 全曲連続再生
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