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プロラボ

散歩写真はデジタルのカメラだけど、本気(?)で撮る風景や野草は今でもフィルムを入れる銀塩カメラで撮っています。 お気に入りだった富士フィルムのベルビアというリバーサルフィルムは2005年12月に最後の乳剤を作って、それ以後の製造を止めました。 その後もしばらく在庫があって、一昨年前半までベルビアは店頭でも買えました。 在庫がなくなったらフィルムは止めて、デジタルカメラ1本にしようと思っていました。 そうしたら、富士フィルムはベルビアに代わるベルビア50というフィルムを作りました。 おかげで、銀塩写真を止める機会を失ってしまった。

製造中止になったベルビアは評判のいい売れ筋のフィルムで、惜しまれつつ姿を消しました。 原材料の一部が調達困難になったため、生産中止を余儀なくされたという話です。 富士フィルムはベルビアの製造を止める前にベルビア100という代替フィルムを出したけれど、発色がベルビアとは別物で、 代替品とはなりませんでした。 ベルビア50も少し色が違うようにも感じるけれど、とてもよく似ているので使っています。

こうして、フィルムの問題は解決したけれど、次なる問題が待っていました。 現像を頼むプロラボがどんどんなくなっているからです。 以前は横浜駅の近くにあるプロラボで現像してもらっていました。 2時間で現像してくれるので、待ち時間にぶらぶら買い物できて重宝していました。 ところが、このプロラボは会社が廃業してなくなってしまいました。

仕方がないから、渋谷のプロラボまで出しに行くようになりました。 ところが、そのプロラボも昨年廃業してなくなりました。 それで、今度は自転車で行ける写真学校に出しに行くようになりました。 その写真学校には、掘内カラーというプロラボが毎日集配に来るので、昼までに現像に出せば翌日には仕上げてもらえました。 そうしたら、そこも集配の人が来なくなって、1週間に一度、写真学校がまとめて宅配で堀内カラーに出すようになってしまいました。

今では電車を乗ってはるばる、堀内カラーの六本木事業所まで現像に行きます。 浜松町にあったフェニックスというプロラボは、ある日突然、まるで夜逃げのように店をたたんだそうです。 この2-3年で私の知っている限り、首都圏にあるプロラボの会社は3つなくなりました。 堀内カラーでも事業所を統合して、即日現像できる事業所を減らしているので、ますます不便になりました。

掘内カラーさん、ずーっとこのまま即日現像を続けてくださいね。

(2009年6月1日記)


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