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おだまき蒸し

平塚に、親戚みたいにおつきあいしてもらっているご家族がいます。 そこのお母さんから来るメールには、「平塚母より」とか、「平塚ばあば」と結んであったりします。 平塚ママはお料理上手で、パパもママも娘さんも朗らかで楽しくて、訪ねるとついつい長居します。

その平塚ママの「おだまき蒸し」がおいしいのです。 おだまき蒸しは、おうどんの入った茶碗蒸し。 大阪船場生まれの、ハレの日にだけいただく高級料理だったそうです。 うどんが麻糸を巻いた苧環(おだまき)に似ているので「おだまき蒸し」  名前だけでも、茶碗で蒸すというストレートな名前の「茶碗蒸し」より高級そう。

平塚ママはいつも、おだまき蒸しを電子レンジで作ります。 味がいいのはもちろん、卵はぷるぷる。とてもおいしいおだまき蒸しが、電子レンジでチーン!と仕上がります。 「私にはこんな芸当できないよなぁ」と思っていました。 そうしたら、インターネットに茶碗蒸しを電子レンジで作る方法がいくつも載っているのを見つけ、チャレンジしてみることにしました。

卵液を作って、うどん半玉を入れて、椎茸と冷蔵庫にあった練り物を入れてアルミフォイルで器を覆い、穴をあけて電子レンジの弱で、 ゆっくり時間をかけて加熱していきました。 固まり始めてからは、1分かけては様子を見、また1分かけては様子を見て、ついに電子レンジ版おだまき蒸しは完成しました。

2月は異常なほど暖かかったのに、3月後半になってからの冬のような冷え込みに、あったか簡単おだまき蒸しの出番は増えました。 まだ、平塚ママのおだまき蒸しの域には達しないけれど。 精進、精進。

(2009年4月1日記)


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