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momoがいって、くるみが生まれて

11月30日。momoが旅立ってから3年経ちました。 おばあちゃんになったmomoの晩年は太り気味。 糖尿病も高脂血症もなくて腎機能の数値もよかったけれど、心臓と肺がよくありませんでした。 元気にしていたmomoは11月のある日、呼吸がひどく苦しそうでした。 その後、何回か気管支拡張してもらって持ち直したけれど、11月29日の夜も具合が悪くなりました。 翌朝の明け方、獣医さんに連れていくのに間に合わず、momoの肺は動きを止めてしまいました。

あの日、病院で気管支を広げてもらえていても、おそらく一時しのぎだったでしょう。 momoがいってしまった時には、「もう少し待っててくれればよかったのに」と涙が止まらなかったけれど、 時間が経った今では、「もう呼吸しづらくて苦しむこともないのだから」と思えます。

momoとほとんど入れ替わりで、くるみが生まれました。 くるみの誕生日は12月13日だから、momoが旅立った時には、くるみはお母さんのお腹の中にいたことになります。 初めて会った時のくるみは全身まっ黒で、いっしょに生まれた女の子と転げまわって遊んでいました。 2匹ともとても活発で、ケージの中でころころ遊んでいました。 あんまり活発なので、男の子かと思ったほどです。

生後2か月が経って、ブリーダーさんのところへくるみを迎えに行った日、くるみはしょんぼりしていました。 いつもいっしょだった遊び相手が先にもらわれて行き、1人残されてしまったからです。 くるみは乗り物に弱くて、帰りの電車に酔って吐きました。 初めて来た夜だけ、くるみはキューキュー鳴きました。 ケージに手を入れると、その手を枕にして、あごを乗せてくるみは寝ました。 手を抜くと起きて鳴くので、真夜中にケージに入れた手はなかなか抜けなくなりました。

しゅーんと悄気ていたくるみが本領発揮したのは翌日です。 momoも甘がみした時期はあったけれど、こんなに甘がみがひどかった子犬は初めてでした。 動くものすべてがターゲットになるので、歩いている人のパンツの裾は最高のおもちゃ。 ダメ!といくら言っても止めないので、くるみを引きずって歩きました。 家具は足元がかじられて全てぼーろぼろ。 壁紙もびーりびり。 床までかじって、まるでどこかの地図かのように、はがしてくれました。 床までかじった子犬は、くるみが初めてです。

お転婆というより、やんちゃ坊主という表現の方がぴったりだったくるみは、1歳と2か月経った時に突然おとなしくなりました。 みるくがやってきたからです。 小さなみるくがしっぽを振って近づくとすると、くるみは逃げました。 逃げて、逃げて、あんまり逃げるので、みるくをブリーダさんに返そうかと思ったほどでした。 ひと月ほど経って、初めてくるみのそばにみるくがくっついて眠っているのを見た時に、どれだけほっとしたことか。

momoがいった11月30日、くるみの生まれた12月13日を過ごして、 momoのこと、くるみが来たばかりのことを思い出しました。 悪かったころが不思議に思えるほど、くるみは穏やかないい子になりました。 今は女の子っぽくてアスリートのくるみと運動音痴で悪ガキのみるくで、仲よしコンビを結成しています。

お正月にはみるくが2歳になります。

(2008年12月19日記)
momo

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